品数を増やしても、料理を始める時刻は変わらない — 決めるのは最長の1品だけ
公開 2026年9月24日
結論
品数を増やしても、料理を始める時刻は変わりません。
ごはん50分に、副菜を1品ずつ足していったときの逆算です。
| 品数 | 総所要時間 | 最初に始める時刻 |
|---|---|---|
| 1品 | 50分 | 完成の50分前 |
| 2品 | 55分 | 完成の50分前 |
| 3品 | 61分 | 完成の50分前 |
| 4品 | 68分 | 完成の50分前 |
| 5品 | 76分 | 完成の50分前 |
| 6品 | 85分 | 完成の50分前 |
総所要は50分から85分に増えるのに、開始時刻は動きません。
自分の献立での逆算は複数工程の調理タイマーでできます。
なぜ変わらないのか
全部を同時に仕上げる段取りでは、各工程の終わりが完成時刻に揃います。 つまり開始時刻は「完成時刻 − その工程の所要時間」です。
最も早い開始は、所要時間が一番長い工程のものになります。
開始(最も早い) = 完成時刻 − 最長の所要時間
他の工程の長さも、品数も、この式に出てきません。
短い工程は後から始まるだけで、全体の開始を前倒しさせないためです。
| 献立 | 最長工程 | 最初の着手 | 最後の着手 |
|---|---|---|---|
| ごはん50分だけ | 50分 | 50分前 | 50分前 |
| +味噌汁・炒めもの | 50分 | 50分前 | 8分前 |
| +煮もの・和えもの・漬物 | 50分 | 50分前 | 3分前 |
| 煮込み90分+ごはん+味噌汁 | 90分 | 90分前 | 12分前 |
最後の献立だけ開始が早いのは、品数が多いからではなく 最長の工程が90分だからです。
「間に合わない」ときに減らすべきもの
この性質は、間に合わないときの対処を変えます。
品数を減らしても間に合いません。
ごはん50分・味噌汁12分・炒めもの8分の3品で、あと30分しかないとします。 味噌汁と炒めものをやめても、ごはんに50分かかることは変わりません。
減らすべきは最長の工程です。
- 炊飯を早める(早炊き、無洗米)
- ごはんを買う、冷凍ごはんを使う
- 最長の工程を、待たなくてよいものに差し替える
副菜を削るのは、間に合わせる対策になりません。
では品数を増やすコストはどこに出るのか
開始時刻ではなく、終盤の同時進行として払います。
完成時刻には全工程が重なるので、品数がそのまま 「最後の数分に同時に動いている数」になります。
| 品数 | 最後の着手 | 終盤に同時進行する数 |
|---|---|---|
| 3品 | 8分前 | 3 |
| 6品 | 3分前 | 6 |
詳しくは 「全部を同時に仕上げる」段取りは、最後に必ず全工程が重なる に書きました。
開始時刻は動かないが、終盤は確実に混む。 これが品数を増やすということです。
実務的な使い方
1. 「何時に食べたいか」から最長工程を引く
献立全体の合計ではなく、一番長い1品だけを見ます。 それが分かれば、始める時刻が決まります。
2. 副菜を足すか迷ったら、開始時刻ではなく終盤で判断する
開始は変わらないので、「早く始めなきゃ」は理由になりません。 終盤に手が回るかだけを考えます。
3. 間に合わないときは最長工程を疑う
品数ではありません。一番長い工程を短くできないかを探します。
4. 逆算はツールに任せる
複数工程の調理タイマーに工程と所要時間を入れると、 各工程の開始時刻と残り時間が出ます。
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