海外レシピの単位を日本の計量器具に直す — cup・oz・°F でつまずかないために
公開 2026年9月6日
結論
海外レシピでつまずくのは、だいたい次の4点です。
| つまずく点 | 実際 |
|---|---|
| 1 cup | 約240mL。日本の計量カップ(200mL)の1.2倍 |
| 大さじ | 日本と米国はほぼ同じ。オーストラリアだけ20mL |
| oz と fl oz | oz=重さ(約28.35g)、fl oz=体積(約29.57mL)。別物 |
| °F | 華氏。350°F = 約177℃ |
換算はレシピ単位換算の単位欄で「海外レシピ」を選ぶと、 日本の器具の値に直せます。
1 cup が一番よく効く
US cup ≈ 240mL、日本の計量カップ = 200mL。 2割違います。
正確には US cup は 236.6mL ですが、レシピの世界では 240mL に丸めるのが慣例です。 この記事とツールも 240mL を使っています。差は2%以下なので、家庭料理では問題になりません。
問題になるのは日本のカップで1杯として測ってしまうことです。
| レシピの指定 | 日本のカップで測ると | 不足する量 |
|---|---|---|
| 1 cup | 200mL | 40mL(17%不足) |
| 2 cups | 400mL | 80mL |
| 3 cups | 600mL | 120mL |
粉物では影響が大きくなります。薄力粉なら 1 cup = 約132g ですが、 日本のカップ1杯だと 約110g で、22g(1.5割)足りません。 焼き菓子はこの差が膨らみと食感に出ます。
大さじだけ、国によって違う
| 国・地域 | 大さじ | 小さじ |
|---|---|---|
| 日本 | 15mL | 5mL |
| 米国 | 約14.8mL | 約4.93mL |
| オーストラリア | 20mL | 5mL |
日本と米国はほぼ同じなので、US レシピの大さじ・小さじはそのまま日本の計量スプーンで 測って構いません。差は1杯あたり0.2mL以下で、実用上は出ません。
唯一の例外がオーストラリアです。大さじだけ20mLで、日本の3分の4杯にあたります。 オーストラリアのレシピで「1 tablespoon of salt」とあるものを日本の大さじ1で測ると、 3分の1不足します。塩や砂糖では味に出ます。
イギリスのレシピは cup を使わないことが多く(重さで書く)、使う場合は250mLです。
oz と fl oz を取り違えない
数字が近いので混同しやすいのですが、まったく別の単位です。
| 表記 | 何の単位か | 換算 |
|---|---|---|
| oz(ounce) | 重さ | 約28.35g |
| fl oz(fluid ounce) | 体積 | 約29.57mL |
| lb(pound) | 重さ | 約453.6g(16 oz) |
見分け方は単純で、液体なら fl oz、粉や固形なら oz がほとんどです。 迷ったらレシピの文脈(「8 oz of flour」なら重さ)で判断してください。
水なら両者はほぼ一致しますが(1mLが約1g)、粉物では大きくずれます。 薄力粉 8 oz は 227g ですが、8 fl oz(237mL)の薄力粉は 130g です。1.7倍の差になります。
重さで指定されているのは、実はありがたい状況です。比重を考えずに秤で量れば済みます。
レシピ単位換算の単位欄で「重さ」の オンス(oz) を選べば g に直ります。
オーブンの温度(華氏)
℃ = (°F − 32) × 5 ÷ 9 です。よく出る値を挙げておきます。
| °F | ℃(約) | 用途の目安 |
|---|---|---|
| 300 | 149 | 低温でじっくり |
| 325 | 163 | |
| 350 | 177 | 海外レシピで最も多い |
| 375 | 191 | |
| 400 | 204 | |
| 425 | 218 | |
| 450 | 232 | 高温で短時間 |
日本の家庭用オーブンは10℃刻みのことが多いので、近い値に丸めて構いません (350°F なら180℃)。ただし製菓では10℃の差が出ることがあるため、 うまくいかない場合は5〜10℃下げて時間を延ばすほうが失敗しにくくなります。
手順
- レシピの単位を確認する(cup / oz / fl oz / lb / °F)
- レシピ単位換算で食材を選び、単位欄の「海外レシピ」または「重さ」から選ぶ
- 表示された日本の単位(大さじ・カップ・g)で測る
食材ごとの比重の話は大さじ1は15gではない、 米の合とカップの違いは米1合は何グラム?何cc?で説明しています。