写真の位置情報を消してから投稿する — アップロード不要のExif削除ツール5つを比べた
公開 2026年9月5日
結論
位置情報を消したい写真を、位置情報を消すためにアップロードするのは本末転倒です。 ブラウザ内で処理が完結するツールを選んでください。
用途別に選ぶなら次のとおりです。
| こういうとき | 向いているもの |
|---|---|
| 画質を1ドットも劣化させたくない | UtiLab / benrilab(JPEGをバイナリ処理して再圧縮しない) |
| iPhoneのHEICをそのまま扱いたい | benrilab |
| 大量の写真をまとめて処理したい | JobDoneBot(100枚一括) |
| 位置情報だけ消して撮影日時は残したい | benrilab / JobDoneBot |
| 消す前に何が入っているか確認したい | アサリツールズ / JobDoneBot |
Exif とは何か、なぜ問題になるのか
写真ファイルには、画像そのものとは別に Exif という撮影情報が埋め込まれています。
- 撮影日時
- カメラ・スマートフォンの機種
- 撮影設定(絞り、シャッター速度など)
- GPS座標(位置情報)
問題になるのは最後の GPS 座標です。自宅で撮った写真をそのまま投稿すると、 座標から住所が特定されうるという、写真の見た目とは無関係のリスクが生まれます。
SNS の多くは投稿時に Exif を削除しますが、仕様はサービスと投稿方法によって異なります。 またクラウドストレージの共有リンクやメール添付では、そのまま相手に渡ります。
比較
いずれも無料・登録不要で、画像をサーバーへ送らずブラウザ内で処理する方式です。
| ツール | 対応形式 | 一括処理 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| UtiLab EXIF確認・削除 | 削除はJPEGのみ(TIFF/HEIC/WebPは確認のみ) | — | JPEGを再圧縮せずメタデータだけ除去するため画質劣化なし |
| benrilab EXIF削除 | JPG / PNG / WebP / HEIC | ○ | 「全削除」と「GPSのみ削除」を選べる。PNG/WebPはCanvas再エンコードのため軽微な再圧縮あり |
| JobDoneBot EXIF削除 | — | 100枚一括 | 削除前のメタデータをプレビュー確認できる。GPSのみ/全削除/カスタム選択 |
| アサリツールズ EXIF表示・削除 | JPEG / PNG | — | プライバシーリスクのある情報を検出すると警告を出す。削除前後のサイズ比較 |
| Crecel EXIF削除 | JPG / PNG / GIF / WebP | ○ | 複数選択に対応 |
選ぶときに見るべき点
- アップロードしないか。 これが最優先です。上記はすべて満たしています
- 再圧縮されるか。 JPEG をバイナリ処理するものは劣化しません。Canvas で描き直す方式は わずかに再圧縮されます。投稿用途なら実用上ほぼ問題になりませんが、 保存用の原本を処理するなら劣化しないものを選んでください
- HEIC に対応しているか。 iPhone の標準形式です。非対応だと事前に変換が要ります
そもそも記録しないほうが早い
撮影後に消すより、最初から埋め込まないほうが確実です。
- iPhone: 設定 → プライバシーとセキュリティ → 位置情報サービス → カメラ → 「許可しない」
- 共有時のみ外す: 写真アプリの共有画面 → 「オプション」→ 位置情報をオフ
日常的に写真を投稿するなら、先にこの設定を済ませておくのが手間が少ない選択です。 撮影地を後から見返したい人は記録を残し、投稿時だけ外す運用にしてください。
このサイトが同じツールを作らない理由
正直に書きます。この領域はすでに十分に埋まっています。
上記のツールはいずれも「ブラウザ内完結・アップロードしない」を実装しており、 機能面でも一括処理やHEIC対応まで進んでいます。ここに同じものをもう1つ足しても、 利用者にとっての価値は増えません。
このサイトは「他にはない組み合わせ」を条件に作るものを決めているため、 既にあるものは紹介し、まだ無いものだけを作る方針をとっています。
投稿前の確認では、文字数と画像の見切れがまだ手薄でした。そこは自分たちで作っています。
- SNS文字数カウンター — 各媒体の制限を同時に判定する
- 複数工程の調理タイマー / レシピ単位換算
投稿前チェックの順序
- 位置情報を消す(この記事のツール、または撮影時に記録しない設定)
- 画像のサイズと切れる範囲を確認する
- 文字数を各媒体で確認する
- 投稿する