画像を9媒体すべてに使い回すと、確実に見えるのは1割強だけ
公開 2026年9月13日 / 更新 2026年9月17日
結論
1枚の画像を9媒体すべてに使い回すと、確実に見える範囲は元画像の10〜13%です。
| 撮り方 | 全9媒体で共通して安全な面積 | その形 |
|---|---|---|
| 正方形 1:1 | 12.5% | 幅49% × 高さ25% |
| 縦 4:5 | 12.5% | 幅62% × 高さ20% |
| 縦持ち 3:4 | 12.5% | 幅66% × 高さ19% |
| 横持ち 4:3 | 11.8% | 幅37% × 高さ32% |
| 縦 9:16 | 10.7% | 幅75% × 高さ14% |
| 16:9 | 10.4% | 幅28% × 高さ38% |
比率による差は2ポイントほどしかありません。 どの比率で撮っても9割近くは使えません。
実際にどこが切れるかは SNS画像の見切れプレビューで画像に重ねて確認できます。
訂正の経緯: 公開時はストーリーズで隠れる範囲を「上下26%」として計算し、 共通の安全域を「どの比率でも18.8%で一定」と書いていました。 その後、各社の公式資料を当たって2度計算し直しています。
- 2026-09-16: Metaの広告ガイドにより、ストーリーズのセーフゾーンは 上約14%・下約35%・左右約6%(面積の55%)と判明。上下対称ですらありませんでした
- 2026-09-17: Xのヘルプにより、ヘッダー画像も 上下およそ60px(各12%)が切られうると判明。これを加えて再計算しています
面積を削っているもの
共通の安全域を狭めているのは、性質の違う3つです。
| 媒体 | 何が起きるか | 効き方 |
|---|---|---|
| X ヘッダー | 1500×500(3:1)に切り抜かれ、さらに上下60pxが欠けうる | 高さを削る |
| ストーリーズ / リール | 9:16に切り抜かれた上で、UIが重なる | 幅と高さの両方を削る |
| Instagram グリッド | 3:4に切り抜かれる | 幅を削る |
ストーリーズだけが「切り抜き」と「UIの重なり」の二重取りです。 9:16に切られてから、さらに面積の55%がUIに隠れます。
ストーリーズは下のほうが大きく隠れる
Metaの広告ガイドは、リールの画像広告についてこう書いています。
アセットの最上部から約14%、最下部から約35%、および両側の約6%の範囲には、 テキストやロゴ、およびその他の重要なクリエイティブ要素を配置しないでください。
上下対称ではありません。 下は上の2.5倍隠れます。 下部にアカウント名・キャプション・ボタンが重なるためです。
つまり、文字は中央より少し上に置くと収まりやすいということです。 中央に置くと下端がぎりぎりになります。
なおこれは広告向けの記載です。通常の投稿でも上下にUIは重なりますが、 広告のボタンぶんは無いので、実際にはもう少し余裕があります。 安全側に倒すならこの値を使うのが確実です。
極端な2つを外すと2割強になる
X ヘッダーと「X 投稿(2枚並び)」は、投稿画像とは用途が違います。 この2つを外して、実際に投稿画像として使う7種で計算し直します。
| 撮り方 | 投稿画像7種で共通して安全な面積 |
|---|---|
| 縦持ち 3:4 | 22.9% |
| 縦 4:5 | 22.3% |
| 縦 9:16 | 22.1% |
| 正方形 1:1 | 20.4% |
| 横持ち 4:3 | 18.6% |
| 16:9 | 14.2% |
1割強 → 2割強に増えますが、それでも8割は使えません。
ヘッダー画像だけを別に作るのは、 Xのヘッダー画像は1500×500で書いたとおり、 そもそも用途として分けたほうが安全です。
効くのは「用途を絞る」ことだけ
比率を変えても数ポイントしか動きません。増やす方法は対象の媒体を減らすことです。
横型に絞る(X・YouTube サムネイル・OGP)
| 撮り方 | 安全な面積 |
|---|---|
| 16:9 | 93.3% |
| 横持ち 4:3 | 70.0% |
| 正方形 1:1 | 52.5% |
| 縦 9:16 | 29.5% |
16:9で撮って横型3種に絞ると93.3%が使えます。 全9媒体の10.4%と比べて9倍です。
横型3種はどれも「切り抜きだけ」で、UIが重ならないのが効いています。
縦型に絞る(Instagram縦・ストーリーズ・TikTok)
| 撮り方 | 安全な面積 |
|---|---|
| 縦 9:16 | 44.1% |
| 縦持ち 3:4 | 33.7% |
| 縦 4:5 | 31.6% |
| 16:9 | 14.2% |
縦型は横型ほど伸びません。 比率をぴったり合わせた9:16でも44.1%です。 ストーリーズのUIが面積の55%を占めるので、比率を合わせても頭打ちになります。
実務的な結論
1. 「全SNSに1枚で」は諦める
1割強しか使えません。文字を入れるなら画面中央の狭い帯だけです。
2. 主戦場を横型か縦型のどちらかに決める
横型(X・YouTube・OGP)なら16:9で93.3%。 縦型(Instagram縦・ストーリーズ)なら9:16で44.1%。 横型に絞れるなら、そちらのほうが圧倒的に有利です。
3. 縦型では、文字を中央より少し上に
下が上の2.5倍隠れます。中央に置くと下端が危ないので、やや上に寄せます。
4. どうしても両方に出すなら、2枚作る
被写体を中央に寄せて撮っておけば、同じ素材から2枚を切り出せます。
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